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「いただきます」「ごちそうさま」

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校長  戸坂和明  真っ青な空が天高く、美しい季節となりました。 11月を迎えましたが、先日は全校の皆さんのがんばりで校内音楽会を大成功に終えることができました。1年生から6年生までそれぞれの学級の努力を讃えたいと思います。  さて、埼玉県は11月を「彩の国ふるさと学校給食月間」としています。寄居町では11月9日を「食育の日」とし、「食」のこと、「食べる」ということについて考えてみる日を設けています。  そこで今日は改めて「食」「食べる」ということをみんなといっしょに考えてみたいと思います。皆さん、ちょっと想像してみましょう。もしも大昔の原始時代なら、植物をとったり、動物をつかまえたりして、食べるものすべてを自分で作らなければなりません。植物や動物を処理するのも自分です。それができないと、餓えて死んでしまいます。もっと、イメージしてみましょう。夜が明けると、大人たちは狩りに出かけます。子供たちはお父さんやお母さんの後をついていきます。今日は、ウサギが捕れるだろうか。捕まえなければ、今日食べるものがない。子供たちのおなかがぺこぺこになってしまう。そんな状況ですから、親たちは毎日が真剣です。皆さん、想像できましたか。   現代の世の中だからこそ、毎日、当たり前のように食べ物が食卓に並び、食事をとることができています。でも、原始の時代だったら、きっと食べ物を得るために行動する毎日が続くのでしょうね。食べるものは、すべて生き物のからだです。つまり、「いのち」あるものが食べ物になっています。自分の「いのち」のもとにするために「いのち」を食べているのですね。   農業や漁業、畜産業などに携わる方々は、私たちの「いのちの素」を提供するために日々がんばってくださっています。食事のときの「いただきます」「ごちそうさま」は『動物や植物のいのちを私がいただきます』という感謝の言葉です。「ありがとうございます」という感謝の思いを込めて、これからも「いただきます」「ごちそうさま」をしっかりと言える人であってほしいと思います。今日は、「食」から「いのち」を考えるというテーマでお話をしました。(11月6日、全校朝会)